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わずかな希望から 人生に夢を持つたくましい人々 [はるちゃん気まぐれ通信]

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今日の新聞が良かったので 転写いたします。2011.3.11
東日本震災で被害にあわれた畠山さんという漁師の方の手記です。

孫たちといると気がまぎれますが 将来への不安でいっぱいでした。
船が全部流され  海に出られない日が続きました。黒く濁った舞根湾には相変わらず
生き物の気配はなく  ウミネコやカモメも見かけません。
かろうじて震災の朝に水揚げした2万個のホタテの1部が 水槽で生きていましたが
組み上げポンプも止まり口を開けて死んでしまいました。とてつもない強烈な臭いでしたが切なさで いっぱいで  ほたてに線香をあげました。
震災から  1ヶ月経ち  知り合いの船で 久しぶりに湾の外にある貝浜魚場に出た時の光景には  愕然としました。洋食の筏は1台もなく  空っぽの海でした。
焼けただれ  油漏れした船があちこちで座礁して『海は死んだのでは ないか』と思いました。船や施設を復興するには 億単位のお金が 必要ですが  とても当てはありません。「森は海の恋人」の活動もしていましたが  それも帳消しになりました。
気持ちもふさぎ  廃業もよぎりました。
そして 5月になり  孫が   「おじいちゃん  海に魚がいる!」って 駆け上がってきました。それから  しばらくして  京大の 田中克先生が  舞根湾の状況を
調査してくれた後   調査結果に 神の言葉のように 響きました。
「畠山さん 大丈夫です。牡蠣のエサの植物プランクトンが 食い切れないぐらいいますよ!」
「津波では 干拓を埋め立てた場所の被害は甚大ですが  川や森は 被害にあわない上   津波に攪拌されて養分が 海底から浮上したところに  森の養分が供給され  『森は海の恋人』になります。」
確かに  顕微鏡を覗くと  牡蠣の餌に成る  キートセロスという棘のあるwazukana
プランクトンがいっぱいいました。とんがった棘は元気な証拠でした。
漁師にとって 最大の担架のプランクトンが豊富にあるということは
震える歓喜で  いっぱいになりました。

何もかも失っても  わずかな希望を糧に  蘇ろうとする 東日本の方々の
心意気に  脱帽です。
もう直ぐ   3月11日がやってきます。